つみたてNISAはやめたほうがいいって見たんだけど
初心者には向いていないのかな。
つみたてNISAのデメリットが知りたい。
つみたてNISAを始めてみたいと思ったけれど「やめておいたほうがいい」「デメリットしかない」など、
ネットには様々な情報があふれています。
一部の情報に惑わされて、損している可能性があります。
つみたてNISAについて正しく理解し、自分の資産形成に最大限活用しましょう。
つみたてNISAで資産形成している人としていない人では、
将来的に資産に大きな差が出てくる可能性があります。
後悔しないよう、つみたてNISAについて理解を深めましょう。
この記事を読めば、以下の疑問や悩みが解消します。
つみたてNISAについて正しく理解ができれば、すぐにでも始めたくなるはずです。ぜひ最後までお読みください。
つみたてNISAは初心者にこそおすすめできる非課税制度
つみたてNISAは「少額投資非課税制度」とも呼ばれ、少ない金額からの投資が可能で、その運用益について非課税になる制度のことをいいます。
つみたてNISAを一言で分かりやすくいうと「非課税の仕組みを使って積立ができる制度」です。
毎月一定額を積み立てていき、それが将来的に積み立てた金額よりも大きな金額となっていた場合に、非課税で受け取ることができます。
一般的に「積立」というと銀行預金をイメージする人が多いかもしれませんが、つみたてNISAでは公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)の中から好きな銘柄を選んで積み立てていくことになります。
つまり、積み立てたお金で投資信託を購入して運用するのです。投資信託は価格が上下しますが、長期で積み立てた場合には高確率でリターン(利益)をあげることができる投資手法です。
通常であれば投資信託などの運用商品の利益については、20.315%(2023/2/26現在)の税金がかかるのですが、つみたてNISAを利用していた場合には非課税となります。
日本に住所を持つ、20歳以上の方であれば誰でもつみたてNISAを利用することができます。
ただし、無制限に非課税としているわけではないので、つみたてNISAを利用できるのは1人1口座のみ、年間40万円(2024年開始の新NISAでは120万円)まで、現時点では非課税期間は20年間(2024年開始の新NISAでは無期限)と定められています。
つみたてNISAは少額から投資ができるから
初心者にも始めやすそう!
非課税になるから使わないともったいないのね。
つみたてNISAの3つのデメリット
つみたてNISAの3つのデメリットについて詳しく解説します。
つみたてNISAは20歳以上の日本在住の人であれば、非課税の枠を利用して投資ができる制度です。これだけを聞くとメリットしかありませんが、デメリットもあります。
つみたてNISAもいいところだけじゃなく
デメリットもあるよね。
メリットもだけどデメリットが気になる!
つみたてNISAを始めるときは、メリットだけでなくデメリットについても理解したうえで始めることが大切です。
デメリット①元本保証ではない
デメリットの1点目は、元本保証されていない点です。
つみたてNISAは投資信託やETFで運用するため、元本保証ではありません。価格は毎日変動します。
つみたてNISAは長期で見た場合に有効な資産形成の手段ではありますが、特に積み立てを始めてすぐの初期のころはマイナスになっていることも多いでしょう。
さらに、リーマンショックやコロナショックのような大きな下落局面が来た場合には、長く積み立てていたとしてもマイナスになることは十分にありえます。
いざというときにつみたてNISAの資金はマイナスになっていることも考えられるので、生活防衛費として現金での備えも用意しておくことが大切です。
生活防衛費についてはこちらの記事をご覧ください。
加えて、非課税期間終了後にマイナスになっていた場合が一番良くないパターンです。
非課税期間終了時点で積み立てた金額よりもマイナスの場合、そのまま保有を続けることは可能ですが、その後に利益が出てきた場合に、マイナスになっていた金額から増えた部分について課税されてしまいます。
こちらについては以下の記事で詳しく解説しています。
デメリット②特定口座と損益通算ができない
デメリットの2点目は、特定口座との損益通算ができないという点です。
損益通算とは、保有していたAという商品で利益が出た一方で、Bという商品ではマイナスが出てしまった場合に、それらの損益を相殺することをいいます。そうすることで税金が抑えられます。
ですが、つみたてNISAで保有している資産と特定口座で保有している資産とは、損益通算することができません。
具体的には特定口座で+10万円の利益があった場合にかかる税金は
100,000円×20.315%=20,315円
となります。このとき、特定口座で-5万円の損失が出ていた場合には、損益通算が可能で5万円(10万円-5万円)にのみ課税されることになり、課税額は
50,000円×20.315%=10,157円
となります。ただし、これがつみたてNISAで-5万円の損失が出ていたとしても損益通算することはできません。
デメリット③手続きに手間がかかる
最後のデメリットは手続きに手間がかかってしまうことです。
慣れている人であれば証券口座の開設はスムーズに行えると思いますが、はじめてだと時間がかかってしまうでしょう。
はじめてのことは何でもそうだと割り切って、将来のリターンを期待して口座開設しましょう。
銀行や証券会社の窓口に行けば開設できますが、時間と場所を選ばずに手続きが可能なネット証券が便利です。
つみたてNISAの3つのメリット
つみたてNISAの3つのメリットについて解説していきます。
時間と手間もかけるんだから
それ相応のメリットがないと・・・
メリット①将来的なリターンが見込める
先述のように、つみたてNISAでは投資信託やETFなどの価格変動のある商品(ファンド)で積み立てたお金を運用します。将来的に積み立てた金額よりも大きなリターンを期待することができます。
積み立てることによって大きなリターンが期待できる理由は、投資信託の基準価格が安いとき(景気減退局面)にはたくさんの口数を購入することができ、基準価格が高いとき(景気上昇局面)には少ない口数を購入することにより、平均的な購入単価を下げることができるからです。これをドルコスト平均法といいます。
メリット②運用益が非課税である
将来的に積み立てた金額よりも資産が増えていた場合に、それを非課税で受け取ることができるのはつみたてNISAの大きなメリットです。運用益が大きくなればなるほど、享受できるメリットも大きくなるので、将来に期待が持てそうな銘柄を選ぶことも大切です。
いつ時点で解約してもつみたてNISAで積み立てしていたのであれば非課税で受け取ることができます。
2023年2月現在は非課税期間が20年と設定されていますが、すでに2024年からスタートする新NISAでは無期限化されることが決まっています。
ますますつみたてNISAで享受できるメリットは大きくなります。
メリット③解約や積立金額の変更が自由に行える
つみたてNISAはいつでも自由に解約することができます。
多くの場合、解約手続きからおよそ5営業日~7営業日で現金化することができます。
そのため、突然の出費やライフプランの変更などにも対応しやすいのが特徴です。もちろん、タイミング次第では損失が出ている可能性もあるので注意は必要です。
加えて、積立金額の変更や積立の一時休止も可能です。それまで積み立てたお金を引き出す必要はなくても、今後の積立が難しくなった場合には積立を休止することができます。余裕が出てきたら、再開したり、増額や減額もいつでもできるので、保険の積立などと比較すると自由度は高いといえます。
もちろん将来的なリターンを求めるのであれば、非課税枠を満額使い、積立を継続することが望ましいですが、万が一ライフプランに変更があった場合にも対応しやすいのがつみたてNISAの魅力です。
つみたてNISAはどこで開設できる?楽天証券かSBI証券がおすすめ
つみたてNISAは資産運用のはじめの一歩としてとても有効な手段だと思います。少ない金額で、リスクを抑えて始めることができるからです。ここではつみたてNISAをどこで始めるのがいいのか、具体的な行動が起こせるように解説していきます。ぜひ最後までお読みください。
おすすめ①楽天証券
楽天のサービスをたくさん使っている、楽天経済圏で生活してる、楽天ポイントを貯めているという人には楽天証券での開設がおすすめです。また、はじめての人でも口座開設がとてもわかりやすいのが特徴です。
筆者は楽天証券とSBI証券とネオモバイル証券の口座開設を経験したことがありますが、楽天証券が一番スムーズで楽に開設ができました。
以前よりも受け取れるポイントが減少したことで改悪したとの声も多い楽天証券ですが、それでもつみたてNISAで資産形成もしながらポイントがつくのはありがたいといえます。さらに、楽天ポイントを使って積立することもできます。
おすすめ②SBI証券
次におすすめしたいのがSBI証券での開設です。SBI証券は三井住友系列のため、三井住友カードでのクレジットカード決済でVポイントが付与されます。最大2.0%のポイントが付与されるので、現時点では還元率のみでいえば、楽天証券よりもSBI証券に軍配が上がります。
口座開設のサイトは、楽天証券には及びませんが指示に従って進めれば開設できるようになっています。
おすすめ③メインバンク
おすすめは時間と場所を選ばずに口座開設できるネット証券ではありますが、どうしてもネット証券に抵抗がある、自分でネットで口座開設できる自信がないという方には、ご自身がメインで使われている銀行での開設をおすすめします。
通常の銀行でもオンラインの口座開設ができるところもどんどん増えていますので、ネット証券が苦手だけど、オンラインで口座開設するのは問題ない人はメインバンクでオンライン口座開設ができるか確認してみると良いでしょう。
また、店舗を持つ銀行や証券会社での開設であれば、対面で説明してもらうことができるので、不安な人は一度、相談に行ってみるのもおすすめです。基本的にはどこの銀行も相談だけなら無料です。
まとめ:つみたてNISAは思った今が始めどき
つみたてNISAを始めるのは早ければ早いほどいいです。投資の世界では「長期・積立・分散」が大切だといわれています。
積立できる期間を長くとるには早く始めることが重要です。迷われている方はまずは無料相談などに行ってみるのも良いでしょう。
ネット証券であれば今すぐ開設できるの便利です。マイナンバーカードをお手元にご準備のうえ、つみたてNISAを今、はじめましょう。