こんにちは。リサです!
突然ですが【ドルコスト平均法】をご存じですか?
ご存じないという方はぜひ読み進めていってください。
この記事は上記の疑問を持つ方に向けて書いていきます。
その前に少しだけ自己紹介を。
リサといいます。元銀行員・現IT会社員です。
個人向けの資産運用担当者として
3年間を過ごしました。FP2級保有!
ドルコスト平均法について
説明した回数は1000回以上です。
できるだけ分かりやすく説明していきます。
それではいってみよう!
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは投資の世界で最も王道な投資方法の一つです。
一括でお金を運用に回すのでなく、毎月/毎日などの単位で
一定量を運用に回していく方法のことです。
積立nisaや純金積立など、金融商品を積立するということは
すべてこのドルコスト平均法の仕組みを活用していることになります。
つまり【ドルコスト平均法を活用した投資方法=積立投資】
だと覚えておきましょう。
ドルコスト平均法のメリット
例えば、A社の株式を5万円分購入するとします。
以下表をご覧ください。
月/株価 | 毎月1万円ずつ積立購入 (累計5万円) | 5万円一括購入 |
1月/100円 | 1万÷100円=100株 | 5万÷100円=500株 |
2月/80円 | 1万÷80円=125株 | |
3月/120円 | 1万÷120円=約83株 | |
4月/100円 | 1万÷160円=100株 | |
5月/90円 | 1万÷90円=約111株 | |
合計購入株数 | 519株 | 500株 |
購入平均単価 | 98円 | 100円 |
合計購入株数を比べると、毎月1万円ずつ積立購入しているほうが
多く購入できていることが分かります。
購入平均単価、つまり結局いくらで購入したのかという価格も
積立購入しているほうが安いことが分かります。
「それはあなたがそうなるように表を作っているからでしょう?」
という声が聞こえてきそうですね。
その通りです。でも考えてみてください。
ドルコスト平均法、つまり積み立てしていく投資方法は
長期投資が大前提です。
たった5回の平均ではなく
1年間(12回)、2年間(24回)、3年間(36回)、5年間(60回)
という長期で見た場合はどうでしょうか。
購入平均価格がさらに下がることが期待できます。
ドルコスト平均法のデメリット
上記の表を一部変更したものをご覧ください。
月/株価 | 毎月1万円ずつ積立購入 (累計5万円) | 5万円一括購入 |
1月/100円 | 1万÷100円=100株 | |
2月/80円 | 1万÷80円=125株 | 5万円÷80円=625株 |
3月/120円 | 1万÷120円=約83株 | |
4月/100円 | 1万÷160円=100株 | |
5月/90円 | 1万÷90円=約111株 | |
合計購入株数 | 519株 | 625株 |
購入平均単価 | 98円 | 80円 |
変更した箇所を赤字で表示しました。
2月の80円のときに一括購入した場合では
積立購入した時と比べて合計購入株数は多く、
購入平均単価も安いことがわかります。
このパターンがドルコスト平均法のデメリットです。
一括購入と比べたときに勝率が100%ではないということですね。
積立購入しても損をする相場のパターン
ドルコスト平均法を活用した積立は
投資の世界で広く使われている手法です。
ただし、積立を続けても負けてしまう相場のパターンが2つあるので
ご紹介していきます。
積立投資が負けるパターンその①:相場が下落し続ける
月/株価 | 毎月1万円積立購入 (累計5万円) |
1月/180円 | 1万÷180円=約56株 |
2月/160円 | 1万÷160円=約63株 |
3月/140円 | 1万÷140円=約71株 |
4月/120円 | 1万÷120円=約83株 |
5月/100円 | 1万÷100円=100株 |
合計購入株数 | 約373株 |
購入平均単価 | 140円 |
相場が下がり続けたパターンですね。
5月/100円時点での評価額は
100円×373株=37300円
つまり、積み立てた5万円から12700円損していることになります。
積立投資が負けるパターンその②:相場が下落し続けちょっとだけ回復
月/株価 | 毎月1万円積立購入 (累計5万円) |
1月/180円 | 1万÷180円=約56株 |
2月/160円 | 1万÷160円=約63株 |
3月/140円 | 1万÷140円=約71株 |
4月/120円 | 1万÷120円=約83株 |
5月/140円 | 1万÷140円=約71株 |
合計購入株数 | 約344株 |
購入平均単価 | 148円 |
相場が下落し続けて少し回復したパターンです。
5月/140円時点での評価額は
140円×344株=48160円
つまり、5万円積み立てしましたが、1840円の損失が発生しています。
積立投資成功のカギ
それでもやはり積立投資は最強です。
デメリット、というか積立投資がうまくいかないことも
あるということはすでに説明しました。
成功させる3つのカギ、これだけは守ってください。
これを守るだけで負けにくい投資になります。
成功のカギ①:長期で続ける
シンプルでいて一番大切なことです。
すでに説明してきた通り、
積立投資はドルコスト平均法という手法を生かした運用方法です。
購入平均単価(=自分がいくらで購入したのか)は
長く積立を続けることで下がる可能性が高くなります。
明日、来月必要になるお金ではなく
3年後、5年後、10年後を見すえて積み立てましょう。
成功のカギ②:相場が下がっているときに積立を辞めない
相場が下がるとすぐに積立を辞めようとする人がいます。
なぜでしょうか。
ドルコスト平均法の仕組みをきちんと理解していれば
そんな行動にはなりません。
相場が下がっているときは安く買えているのです。
大売出しセール中です。増額したいぐらいです。
そういう人に限って、相場が戻ってきたときに積立を再開します。
「なんでやねん」
そんなことをするから積立の効果が発揮されないのです。
いいですか?相場が下がっているときは積立のチャンスです。
成功のカギ③:状況を見ない
「何言ってんだよ!」という声もありそうですが、
初心者の方には特におすすめです。
途中で積立を辞めてしまわないためにも見ないでください。
そうすればあれこれ考えることもなくなります。
見てしまうから一喜一憂するのです。見なければ解決!
もちろん辞めたりすることはないけれど見たい方は
全然見ていただいて構いません。
ただ積立投資のいいところはほったらかしにできるところなので
そんなに頻繁にみる必要もありません。
あ、ちなみに私はめっちゃ見ます。お金が好きなので。笑
まとめ
いかがでしたか?
初心者の方でもお金周りの知識として知っておきたい
【ドルコスト平均法】について説明しました。
私はこれを聞いてなるほど!と思い、3秒で積立nisaを始めましたね。
正直負けるわけがないと思っています。
長期、分散、コツコツと!
わからないことがあれば私でよければなんでもお答えします。
あなたの資産運用の第一歩をお手伝いできているとうれしいです。
こちらからは以上です。ばいばいっ。